製造業・工場のコスト削減の事例、方法、アイデア−経費削減の具体策の提案−

コスト削減は企業経営において重要な要素ですね。会社に貢献するためには、社員がコスト意識を持ち、行動するとが大切です。しかし、経費削減、コスト削減といっても何から削減すればよいのかわからい。そんな悩みをお持ちの方も多いですね。製造業や工場の経費削減、コスト削減の事例や具体策、コスト削減の方法やコスト削減のアイデアを提案していきたいと思います。

3s

製造コスト削減事例 その9 ビフォーアフター5

この実行段階から、3名の『3S・見える化』推進委員が積極的に動いてくれた。

説明が後先になってしまったが、活動の初期の段階で、S総経理にお願いし『3S・見える化』の推進委員を選出していただき、全従業員の前で彼らの任命式も終えていた。


上海コスト削減事例

【写真は、任命式の様子】



 これは、活動をスムースに進める意味と、我々が去った後、この工場で『3S・見える化』活動を継続して進めていく狙いがあった。

その為、リーダーとして彼らだけの勉強会も、数回開催した。


製造コスト削減事例 幹部社員の研修

【写真は、リーダーだけの勉強会の様子】



 『3S・見える化』を真似して覚えてもらう為に、各班毎に多くの写真撮影を行った。

合計で、375枚の写真を撮影した。

これをもとに、「Before&After」シートを375枚(A4サイズ)作成し、シート1枚づつに、以下のようなコメントを日本語で記入していった。

  (1)写真の現象(事実)を端的に説明

  (2)『3S』のどの項目に該当するかを説明

  (3)あるべき姿を提案



次に、私のアシスタントが、このコメントを中国語に翻訳していく。

これは、勉強会までに準備しなければならない為、時間的な制約もあり大変な作業であった。




 このシート1枚づつを班毎の勉強会で取り上げ、上記(1)・(2)・(3)を繰り返し説明し、『3S』を推進していくうえで、現象(事実)を見出す着眼点、あるべき姿を導き出す着想のやり方を、彼らが真似できるようにステップをふんだ。

そして、最後にこの「Before&After」シートは、誰が、いつまでに、どのようにして改善するのかの手段を記入し、全てのシートを見学通路や食堂に掲示した。

さらに、各班の班長の写真を掲示し、その下に、取り組みに際してのメッセージも自筆で書いてもらった。


【写真は、「Before・After」の様子】
製造コスト削減事例 比較

製造コスト削減事例 その6〜3Sの考え方・進め方〜5

《3Sの考え方・進め方》
 
  私は、工場見学後の印象や従業員教育が殆ど出来ていないという説明から、今回のプロジェクトの進め方をどのようにすべきか考え続けていた。
 そして、次のような結論に達した。
 それは最も初歩的なことだが、「真似をして覚えてもらう」を実践することだった。
 小さな子供が、母親からいろいろ教わりながら成長していく、これと全く同じである。
 『3S・見える化』を以下のステップで進めていった。
   [1]教育
   [2]導入
   [3]実施
   [4]継続


 《[1]教育について》
  同工場は、たまたま〇〇班という班別組織を採用していた。
 それは、この班毎に造る製品が異なっていたからである。
 この組織は、数人から十人くらいまでの従業員で構成されていたため、この組織単位で“勉強会”を何度も何度も開催した。
 先にも記したが、工場での生産活動開始以来、殆ど教育らしい教育が行われていないことを考慮し、“耳”からの情報収集以外に“目”からの情報収集にも重点をおいた。
 初回の“勉強会”は、全従業員を対象に以下の内容で進め、具体的事例としての“写真”を多用した。


    悖械咫Ωえる化』とは?
   △覆爾海旅場に『3S・見える化』の取り組みが必要か?
   『3S・見える化』を実施した場合の効果は?
   ぁ悖械咫Ωえる化』の実施順序は?
   ァ悖械咫Ωえる化』の具体的事例(写真)

製造コスト削減事例 
 【写真は、プロジェクトの日程計画】

製造コスト削減事例2
 
 【写真は、従業員全員参加の勉強会】

3S見える化 
 
 【写真は、『3S・見える化』についての説明】
 
  私は『3S』について、企業のコンサルティングやセミナーの場においても、以下のように説明している。
 
 『整理』とは・・・・要るモノと要らないモノに分類し、要らないモノは廃棄する。
           要るモノは、いつも使用するモノ、あまり使用しないモノに分ける
 『清掃』とは・・・・(使った後は)次に何時でも使用できる状態にしておく
 『整頓』とは・・・・即座に取り出せるようにしておく
 そして『3S』は、『整理』⇒『清掃』⇒『整頓』の順序で実施すること。
 これは、私の持論でもある。
  しかし、現地の従業員は、この『3S』と言う言葉を初めて聞くのである。

 
 上記のような抽象的な言葉では、『3S』のコンセプトや実施順序を充分理解できないと考え、彼らに“洗濯物”を例に挙げて説明した。
  
  皆さんは、普段着ている服が汚れたらどうしますか?
 汚れたものは洗濯機にいれ、引出しから洗濯された服をだして着るでしょ。
 これが『整理』です。
 
 次に、汚れた服は洗濯し、乾いたらアイロンをかけて畳むでしょ。
 つまり、次に何時でも使用できるように準備をしている訳です。
 これが『清掃』です。
 
 最後に、畳んだ洗濯物を大人用や子供用の引出しに仕舞うでしょ。
 誰もが、直ぐに取り出せるようにしている訳です。
 これが『整頓』です。
  
 ですから、『整理』⇒『清掃』⇒『整頓』の流れで実施しなければなりません。
 そして、『3S』はなにも難しいことではありません。
  
 毎日洗濯をするように、普段皆さんが家庭で行っていることを、職場で実行していただければよいのです。
 私は、事あるごとにこの言葉を繰り返し説明し、『3S』のコンセプトや実施順序を浸透させていった。
  
  ここでは、敢えて『見える化』について説明をしなかった。
 『見える化』は、言葉では簡単だが実際は奥の深いコンセプトである。
 企業活動において、あらゆるものを『見える』ようにするのは、決して簡単なことではない。
 『見える』ようにすることは、企業の競争力を高める本質的な取り組みであり、これを全従業員が理解し、実施しなければならない。
  しかし、この工場で、今の段階で、このコンセプトまでも全従業員に理解してもらうには無理があると考えた。
 
 まず『3S』から進めていった。

(次回へ続く・・・)
製造業のコスト削減コンサルタントの(株)Big Gainが取り組んだ事例です。

製造コスト削減事例 その5(3S・見える化)5

《S総経理の方針》



 工場見学後、ひとつの会議室に通された。

会議室での懇談中、私はS総経理にこの工場を運営していく上での貴方の方針(ビジョン)や戦略を教えてくださいとお願いした。

なぜなら、『3S・見える化』はあくまでも手段であって、それ自体が目的とはなりえない。

この時、S総経理からは明確な回答を頂けなかったので、今後、当工場をどのようにしていきたいかを「方針」と言う形で表してくださいとお願いした。

後日、S総経理からは3つの方針を示して頂いた。

 

 《S総経理の3つの方針》



   [1]明るい職場をつくる

   [2]美しい職場をつくる

   [3]働きやすい職場をつくる



 S総経理の方針は、中国人の従業員に対しそれを守らせると言う意味において的をえている。
私見であるが、この国の人々は個人や家族、またその一族の利益を第一に考えて行動すると言っても過言ではない。
方針や具体的目標が示されたとき、彼らはそれを自分の利益を中心に考え、判断し、行動する。
これは、改革開放後30年を経過した後に生まれた彼らがそうだと言う訳ではない。
歴史的にみた、この国の人たちの行動基準である。
(もちろん、全国民がそうだと言うのではない)
従って、彼らの損得勘定を抜きにした施策は守られないし、根付かない。

 私は、S総経理の方針を具現化していく為に、その手段として『3S・見える化』を展開していくことを全従業員に明確に伝え、理解して貰うことからスタートした。

製造業のコスト削減コンサルタントの(株)Big Gainが取り組んだ事例です。


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